使われなくなった公園の遊具を募集!

使われなくなった公園の遊具を募集! 大阪北港マリーナで“アップサイクル港園”を新設。

大阪市のベイエリアにある大阪北港マリーナが2022年にリニューアル。 カフェレストランや宿泊施設が新しくなるなか、使われなくなった公園の遊具をアップサイクルしてつくる、子どもから若者、大人まで楽しめるユニークな海辺の公園となる“アップサイクル港園”を新設。 そこで、全国の自治体や公園、学校関係者の皆さん、公園、学校の廃遊具を募集します!

JR大阪駅や大阪の中心街から車でたった20分。マリンレジャーや夕陽につつまれたカフェ、宿泊施設をリニューアル!

さまざまなマリンレジャーが楽しめる大阪北港マリーナ。
さまざまなマリンレジャーが楽しめる大阪北港マリーナ。

 JR大阪駅や大阪市の中心街から車で約20分という近距離にある複合マリーナ施設、大阪北港マリーナ。大阪市此花区に位置し、クルーザーやヨットなどを係留するハーバーとしての機能はもちろん、SUP(スタンドアップ・パドルボード)やディンギー、ヨットなどのマリンスポーツを、初心者でもわかりやすく教わることができるスクールも充実している。また、大阪北港マリーナ付近にはシーバスやチヌ、アジ、サバなどのライトタックル向けのさまざまな魚が生息しているので、年間を通してルアーフィッシングや海釣りを楽しむこともできる。
そんな海のレジャーや非日常体験が堪能できる大阪北港マリーナが、2022年にリニューアルされるという。
 目の前の海に沈む夕陽で有名な絶景が広がるカフェ、宿泊施設も港園の新設に合わせてフルリニューアル。マリンスポーツ、アップサイクル公園で遊び、オーシャンビューを満喫しながらランチやディナー、そしてバーベキューなどが楽しめ、波止場の風呂がある宿泊施設も楽しみたいところ。
 コロナ禍の今は家族や恋人、気心の知れた友達など身近な人との宿泊が望ましいかもしれないが、清潔な空間で過ごすスペシャルなひとときは、きっと忘れられない思い出になるはずだ。
大阪北港マリーナを運営する『biid(ビード)』の代表取締役、松尾省三さんに話を聞いた。

海のビジネスのスペシャリスト、『biid』による民営化。2022年には、大阪北港マリーナを大幅リニューアル!

『biid(ビード)』代表取締役、松尾省三さん。
『biid(ビード)』代表取締役、松尾省三さん。

 大阪北港マリーナは、もともと大阪市が経営する大阪北港ヨットハーバー(旧称)として1987年にオープンしたヨットハーバーで、大阪市の姉妹都市であるオーストラリアのメルボルン市をスタート地点とする太平洋縦断ヨットレースの開催とともに開業した。関西でも有数のヨットハーバーとして人気を博し、ハーバーにあった「ヘミングウェイ」は予約の取れないレストランとして有名だった。
 ところが、バブル経済が崩壊。来場者は減り、「ヘミングウェイ」も閉店。大阪北港ヨットハーバーはさびれた公共施設の一つになってしまった。大阪市の運営方針も転換され、採算性の低い公共施設が見直されるなか、2014年4月より、マリーナを中心とした水辺施設の再生に取り組む『biid』が運営を委譲。「大阪北港マリーナ再生プロジェクト」に取り組み、名称も大阪北港マリーナに変更。民営化に向けて大きく舵を切った。
 『biid』代表の松尾さんは、「以前の経営は、ヨットハーバーに船を係留しているオーナーを対象にしたビジネスが中心だったようですが、『biid』ではもっと幅広い層の人々に親しまれる施設になるよう改善しました。改善点は大きく2つ。1つは、施設の空きスペースの有効活用で、簡易宿泊施設を設置したりしました。もう1つは、新規事業の開拓。カフェレストラン『ヘミングウェイ』を復活させ、マリンスポーツのスクールも開設。レンタルボートやクルージングといったソフト事業も始め、多くの人に海に親しんでもらうことに成功しました」と民営化後、再び集客も売上も大きく向上させた7年間を振り返った。
 そして、2022年。さらなる挑戦として、大阪北港マリーナの大幅なリニューアルを掲げた。松尾さんに声をかけられたのが、ホテル、旅館、レストラン、カフェ、住宅、オフィス、駅、空港、列車、スパ、メンバーシップクラブ、ファクトリーなど、場を通して先進的Cultureを表現している『TRANSIT BRANDING STUDIO』のSTUDIOMAN、岡田光さんだ。「僕たち『biid』はビジネス視点で、岡田さんたち『TRANSIT BRANDING STUDIO』はクリエイティブ視点で、大阪北港マリーナをベイエリアでキラリと輝くレジャー施設に生まれ変わらせます」と、松尾さんは力を込めて話した。

使われなくなった公園の遊具を全国から大募集!アップサイクル遊具で遊べる港園を新設。

『TRANSIT BRANDING STUDIO』STUDIOMAN、岡田光さん。
『TRANSIT BRANDING STUDIO』STUDIOMAN、岡田光さん。

 岡田さんは、『ソトコト』2020年9月号で紹介した、ゴミの13種類・45分別で知られる徳島県上勝町に誕生した上勝ゼロウェストセンター『WHY』を手がけたプロデューサー。大阪北港マリーナのリニューアルに関しても、クリエイターでありつつ、プロデューサーの役割も担う。「『WHY』がそうですが、これからの旅は地球環境を意識したスタイルであるべきだと考えます。ゴリゴリではなく、楽しくて、おしゃれなエコな旅。そこで、子どもから若者、大人まで、多様な人々が集まるきっかけになる、遊び心あふれるアップサイクル港園を新設します」と、岡田さんは目を輝かせる。
 大阪北港マリーナから常吉大橋を渡った隣りの人工島・舞洲(まいしま)には、環境芸術家としても知られたオーストリアのフリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサーがデザインした舞洲工場(ゴミ焼却施設)と舞洲スラッジセンター(下水汚泥処理施設)が稼働している。「あのド派手な建築デザインは一見の価値ありです。海や地球の環境に思いを馳せるにもふさわしい立地と言えるでしょう」。最近は、海洋プラスチックのゴミ問題がクローズアップされ、海の環境保全に関心を示す若い世代も多い。「そんな人たちに、ものを大切にしようというメッセージを込めて、新設するアップサイクル港園には全国の公園で使われなくなった遊具を募集し、設置します。自治体の公園や、私設公園の遊具でもかまいません。譲っていただいた古い遊具を、ワークショップ形式で新しい遊具にアップサイクルし、設置するのです。もちろん、安全性は十分に担保しながら」。古タイヤを地面に埋めた公園はあるが、みんなでアップサイクルした遊具で遊べる公園は見たこともない。何だかおもしろそうでワクワクする。

大阪北港マリーナからのぞむフンデルトヴァッサーの舞洲工場と舞洲スラッジセンター。手前の青い煙突があるのがスラッジセンターで、奥の煙突のが舞洲工場。
大阪北港マリーナからのぞむフンデルトヴァッサーの舞洲工場と舞洲スラッジセンター。
※手前の青い煙突があるのがスラッジセンターで、奥の煙突が舞洲工場。

 使われなくなった遊具に加え、「クルーザーやヨットの廃船を遊具につくり替えたり、漁具をリサイクルして遊具をつくるなど、海との接点を感じるようなアップサイクルもいいですね」と、松尾さんもパソコンの画面越しに身を乗り出してアイデアを発した。岡田さんも、「アップサイクルの港園から派生して、リニューアルするカフェレストランや宿泊施設にも、取り壊す建物からレスキューした家具や什器を活用できれば、よりおもしろい場になるかもしれません。大阪北港マリーナのリニューアルは、ユニークなクリエーターや学者を巻き込みながら、アップサイクル港園をはじめ未来の価値観を提供できる場づくりに取り組みます。新しい大阪のレジャー施設の選択肢の一つになれればうれしいです」と、使われなくなった公園の遊具の募集を呼びかけた。
 全国の公園関係者の皆さん、廃棄をお考えの公園の遊具をお持ちでしたら、ぜひご一報を!

・お問い合わせ先
TRANSIT BRANDING STUDIO(https://www.transit-web.com/
ブランドプロデューサー 松尾 悟史(matsuo@transit-web.com)
・募集概要
募集期間:2021/11月まで ※集まり次第終了
募集内容:不要になった滑り台、ブランコ、雲梯、シーソー、ネット遊具など
引き取りに関して:要相談
引き取り範囲:全国(大阪近郊が望ましい)

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