『竹島水族館』 館長・小林龍二さんの選書

特集 | 有識者たちが選ぶ未来をつくる本|サスティナブル・ブックガイド | 『竹島水族館』 館長・小林龍二さんの選書

2022.09.16

(左から)1. 水族館哲学 ─人生が変わる30館 / 2. 魚たちの愛すべき知的生活

1. 水族館哲学 ─人生が変わる30館

水族館の立て直しを模索していた頃の僕のバイブル的な本です。海や魚の専門家ではない、外からの視点の大切さを学びました。水族館の展示方法や運営の考え方、また人気の水族館の紹介などが、とても参考になりました。

著者:中村元
出版社:文藝春秋

2. 魚たちの愛すべき知的生活

この数年、魚の世界で相次いでいる驚くべき発見について書かれた本です。僕は「魚の知性は人間には劣る」と考えていたのですが、実は豊かな知性や社会性があることを知りました。魚に抱くイメージを覆す一冊です。

著者:ジョナサン・バルコム、桃井緑美子(訳)
出版社:白揚社

3. 〈旭山動物園〉革命 ─夢を実現した復活プロジェクト

廃園寸前だった動物園が、いろいろなアイデアや行動で変わっていく姿は、うらやましくもあり、「次はうちも!」と思いました。特に動物園が水の世界を取り込んでいたことは斬新で、水族館こそがやらなければと刺激されました。

著者:小菅正夫
出版社:角川書店

4. 本田宗一郎 こうすれば人生はもっと面白くなる!

水族館を立て直しているとき、一代でホンダを築いた創業者の情熱にひかれて読みました。楽しく生きたい、生活を豊かにしたいという彼の生き方、考え方は大好きですし、SDGsはそのための目標だと感じています。

著者:一ノ瀬遼
出版社:盛美堂出版

5. 弱者の戦略

廃館寸前の『竹島水族館』は、水族館の中で弱い立場でした。そんなとき、弱者とされる動植物が、弱いからこその戦略で地球環境の激変を生き抜いたことを知り勇気づけられました。その戦略はSDGsのヒントにもなります。

著者:稲垣栄洋
出版社:新潮社

photographs by Yuichi Maruya
text by Kentaro Matsui, Maho Ise, Ikumi Tsubone, Reiko Hisashima, Sumika Hayakawa & Yoshino Kokubo

記事は雑誌ソトコト2022年9月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。