高校生のSDGs探求活動をご紹介!vol.3

高校生のSDGs探求活動をご紹介!vol.3

2022.01.19

明星高校(東京都府中市)では、国連の定めた持続開発目標「SDGs」の推進校として宣言をし、「地域と世界を、明星がつなぐ」をテーマにSDGsに関する探求活動を行っている。第一学年では授業の一環で地域の課題を見つけ、数チームに分かれてテーマを決め、それぞれ解決策を考え実行した。その活動をご紹介!


P of E


SDGsの項目「ジェンダー平等」をテーマに取り組んだ生徒たちは、日本ではまだLGBTQについての知識が不十分と感じ「LGBTQをもっと知ってほしい、LGBTQの存在を私たちが証明する」という思いのもと、「P of E(proof of existence、存在証明)」というチーム名で活動した。


LGBTQとは、L(レズビアン=女性同性愛者)、G(ゲイ=男性同性愛者)、B(バイセクシャル=両性愛者)、T(トランスジェンダー=心の性別と体の性別が一致していない人)、Q(クエスチョニング=性別が決まってない、決めたくない人)の総称。LGBTQの人たちが生きづらい世の中を無くすべく、まず制服改革の提言を行った。


制服のスカートやズボンは好きな方を選べるようにすることを目標に、生徒を対象にアンケートを実施。たくさんの生の声を聞くことができたという。今後もLGBTQ当事者の声はもちろん、多くの人の意見を取り入れて、制服改革やLGBTQをもっと知ってもらうための活動をしていくそうだ。


 


高校1年生がwebサイトを作成してSDGs活動発信!


生徒による多種多様な活動と、SDGsに地域社会全体が取り組むべき理由を多くの人に知ってもらうべく、学校の公式サイトとは別に特設サイトの制作に挑んだ8名。まず専門的な用語を調べることから始めたそうだ。例えば「レスポンシブウェブデザイン」は、画面サイズが違う端末でもデザイン崩れを発生させないためのもの。サイトをより魅力的にするために、プロの吉住悟子さんにサポートを依頼し一歩一歩前進した。


  


サイトにはどのようなユーザーが訪れるのか、どのような端末で閲覧するのか、架空人物をチーム内で数多く想定し、どのような情報を知りたいと思うかを考え抜いた。例えば保護者目線ではどのような情報があるといいのか、友人目線ではどうか……実際にヒアリングも行い、そこから得られたヒントをもとに発想を膨らませた。この過程はサイトを制作する上で全てのベースになったという。


現在はサイトデザインに着手中。プロジェクトメンバー以外の生徒や後輩にも記事を執筆してもらうそうで、活動記事やイベント発信等を簡単にアップロードできるような仕組みづくり、持続的な活用のために後輩にどう引き継ぐかなど、考えることは山積みだ。サイトのリリースは5月を予定している。


エビカニエクササイズ


エビカニエクササイズとは、『エビカニクス』という曲と踊りから着想した、子どもから高齢者までできる健康エクササイズのこと。コロナ禍で体を動かす機会が減ってしまった人、なかなか外に出れない人にも向け、自宅で体全体を動かせる運動として考案した。デイサービス「まほろば」との交流会や地域のイベントで初披露。zoom越しだったにも関わらず、高齢者が楽しく体を動かしてくれたり、笑顔になってくれたそうだ。


 


高校生発案のSNSを使った新しい町おこし「バエ府中」


SDGsの項目「住み続けられるまちづくりを」をベテーマに、府中市の魅力的なスポットをSNSで発信し、新たな魅力を発見するプロジェクト「バエ府中」。この新しい町おこしプロジェクトは、SNS(主にインスタグラム)を使用し、府中のまだ知られていない魅力的な場所や風景、お店などを「#映え府中」のハッシュタグをつけて投稿・共有して新たな府中を発見することを目標としている。


当初、地域の人との交流の場で、さまざまな立場の人の意見をもらう機会があったという。そこで挙がった「最近の若い人は隣の立川市などの大きな市に流れてしまいがちなので、もっと府中にも遊びに来てほしい」という課題を解決するために、新たな方法でみんなに府中の良さを知ってもらおうと始まった。初期段階では府中に新たな魅力発見というブームを巻き起こしたいと「府中革命」というハッシュタグをつけて活動していたが、5回にわたるzoom会議の結果、もっと若者にウケる名前にしようと「映え府中」へと改名した。


チラシ作りや他の企画とのコラボにも着手。最終的には、府中の魅力を多くの人に知ってもらい、周辺の立川市や調布市などでも活動していきたいそうだ。


 


発案した生徒は語る。「ここに至るまでさまざまな困難がありました。見出しともいえる企画名を考えたり、企画のターゲット、内容、目標を決めたりなどいろいろな壁にぶつかってきました。これらの経験は学性生活を普通に過ごすだけではなかなかできない体験だと思います。企画することの難しさ、皆を納得させる意見を出すなど新たなことを知れたおかげで何段階も成長できたと思います。この経験は必ず将来につながってくると思うので精一杯頑張っていきたいです」。