1. うらやましい孤独死
高齢者、とくに病気があり余命も長くはないと予想される人が、それでも幸せに生きていくにはどうしたらいいかということをすごい熱量で考えている本。大事になってくるのはやはり身近な人たちとのつながり、関わりだと語っています。
書籍情報
著者:森田洋之
出版社:フォレスト出版
発売日:2021/2/19
2. すばらしい新世界
病気を克服してはいるけれど何か大事な物が忘れられてしまった世界が舞台。人は死を恐れないのですが、裏を返せば死の恐ろしさや悲しみに人のかけがえのなさはあるのだろうと思わされ、そこから読み取れるウェルビーイングがあります。
書籍情報
著者:オルダス・ハクスリー著、大森 望訳
出版社:早川書房
発売日:2017/1/7
3. 砂の女
資本主義の中にのみ込まれて無機的な人生を送らざるを得ない中で、人生とは何かを考えた小説だと思います。ですが、それがリアルな世界だと受け止めることもでき、人との関わり方がその転換の鍵になっています。
書籍情報
著者:安部公房
出版社:新潮社
発売日:2003/3/1
4. 正常と病理
カンギレムは1940年代頃から「健康とは何か」という問いをいち早く考えた人。彼は健康とは何かの状態ではなく、バランスを崩した体が反応を起こすという「動き」自体なのだと定義しなおしました。今にもつながる考え方です。
書籍情報
著者:ジョルジュ・カンギレム著、滝沢武久訳
出版社:法政大学出版局
発売日:2017/1/26
5. 一切なりゆき─樹木希林のことば
さまざまな病気を抱えていた樹木希林さん。それでも表紙のような素晴らしい笑顔で、胸に染みる言葉をたくさん残されたことに感動します。病気があったとしても、楽しく豊かに生きる可能性を考えられるようになります。
書籍情報
著者:樹木希林
出版社:文藝春秋
発売日:2018/12/20