カレーと音楽が融合する東京ローカルなスパイスカレー「咖喱ふぉるにあ」

カレーと音楽が融合する東京ローカルなスパイスカレー「咖喱ふぉるにあ」

京王線柴崎駅周辺は、世界最高齢ラッパーが出演していたライブハウス、パンク系ライブハウス、ジャズ喫茶、バンド活動をする店主の飲食店が点在するなど、ちょっとした音楽の街。そんな街に2021年1月、ギタリストが作るスパイスカレーの店「咖喱ふぉるにあ」がオープンした。


外観


カレー作りはセッション


看板メニューのカレーは、「スパイスとハーブと地球の恵みで作ったオーガニックカレー」をコンセプトに、有機野菜や地鶏などを使い、化学調味料などは使わずに2~3種類ほどを日替わりで提供する。南インドポーク、マトンキーマ、バターチキン、海老ココナッツなど、客がチョイスするシチュエーションやストーリーを想像しながら、メイン食材や辛さにバリエーションを持たせ、食材との相性を考えたスパイスを調合してその日のラインアップを決定。同じメイン食材でもその日によって趣が異なり、「その時々で変わる食材とスパイスのバランスやストーリーが音楽のセッションと似ている」と店主のジョニー佐藤さんは言う。


 


「カレー&ライブ」のカレーを極める


音楽活動のために渡ったアメリカ・ロサンゼルスでたくさんの刺激を受け、帰国後プロのギタリストとしてバンド活動やサポートミュージシャンとして活躍し、音楽フェスなどにも参加しているジョニー佐藤さん。子どもの頃から料理が好きで、スパイスを買い集めて研究を重ね完成させたスパイスカレーをライブで提供する「カレー&ライブ」も企画してきたが、長引くコロナ禍で音楽活動の機会が激減。日常が戻った後、一段と充実した「カレー&ライブ」を提供できるよう、この忍耐の期間にカレーを極めるべく同店をオープンした。


店内
店内はDJブースも

 


野外音楽フェスの空気感を目指すカフェを間借り


店舗は知人を通して知り合ったドラマーが開業したカフェ「Campick stand & factory」を間借り。アメリカ西海岸をイメージして作った店で、キャンプや音楽フェスにありそうなメニューを用意し、ライブやイベントなども行っていたが、コロナ禍により営業を縮小。2人ともにフジロックフェスティバルに出演経験を持つなど共感するところが多く、平日ランチタイムの間借りスパイスカレー店が実現。さまざまな国籍、年齢、職業の人々がそれぞれの文化や嗜好を持ちながら混ざり合うロサンゼルスの街のように、地域の住民、カレーマニア、音楽好きの人など、さまざまな客が気軽に集う店を目指している。


 


「まかない盛り」


カレーは単品に加え、2種盛り、3種盛りも用意し、通常はカレーを小皿に入れて提供するが、ライスと一緒に皿に盛る「まかない盛り」も人気。まかないとしての食べ方をSNSに投稿したところ、それを見た客からのリクエストで「まかない盛り」も選択できるようにし、皿の上で複数のカレーを混ぜて味変するなど、よりカジュアルな食べ方も楽しむことができる。


通常盛り
「咖喱ふぉるにあ」の3種盛り 通常はカレーを小皿に入れて  トップ画像が「まかない盛り」

オープンして半年でリピーターも増え、「地元で音楽フェスの雰囲気を味わえるスパイスカレー店」として認められてきた感があるとジョニー佐藤さんは言う。


スパイスの刺激音楽のパワーとついおしゃべりしたくなる遊び心満載の楽しい店主が、長引く閉塞感を吹き飛ばしてくれそうな「咖喱ふぉるにあ」。ちょっとした非日常感と元気をもらいにまた訪れたい。


■ギタリストが作るスパイスカレーの店 咖喱ふぉるにあ 

文・写真|土田真樹子

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