福岡県宗像市 団地生まれのクラフトビールが、人をつなぐ。

連載 | SUSTAINABLEDESIGN | 福岡県宗像市 団地生まれのクラフトビールが、人をつなぐ。

 近年クラフトビールが巷を賑わせているが、「団地生まれ」はそう多くないはずだ。「さとのBEER」は、福岡県宗像市にある『日の里団地』の一室で醸造されている。
 約50年前に完成し、最盛期には2万人あまりの人が暮らした九州最大級の集合住宅『日の里団地』。建物が老朽化し住民が高齢化する中、これからの50年を考えるプロジェクトが立ち上がる。それは解体予定だった48号棟を「人がつながる場所」として活用しようという取り組みで、現在コミュニティカフェや、みんなが使えるキッチン、保育園などが入居している。
 その一つが「さとのBEER」を醸造している『ひのさとブリュワリー』だ。地元・宗像産の小麦を使ったビールは本格的な味わいで、応援のつもりで一杯飲んで、ファンになる人が続出中。ビールをきっかけに人が集まり、「実はこんなことやりたくて」とポロリとこぼれた一言から新たなプロジェクトが生まれているというから、これからもっとおもしろい「場」になるに違いない。

毎週火曜日〜土曜日の10:00〜17:00に営業。1回の醸造でできる「さとのBEER」は約1100本。エールやIPAなど、いろんなテイストにチャレンジ中だ。すぐに売り切れてしまうのでインスタグラムで最新情報をチェックして。@hinosato.brewery

浅野佳子
あさの・よしこ●熊本県出身。福岡市にて『nico edit』として企画・編集・執筆を行っている。近年はインタビューおよびアート、福祉に関する取材に多く携わっている。

photograph by Shinsaku Watanabe   text by Yoshiko Asano

記事は雑誌ソトコト2021年9月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。

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