正月飾りのひとつ、しめ縄飾り。地方ごとにさまざな特色がありますが、みなさんの地域のしめ縄飾りはどんなものでしょうか?岡山には、写真の「眼鏡型」と呼ばれるしめ縄飾りがあります。なぜ眼鏡型なのか?意味や由来などをご紹介します。
岡山市内のスーパーにて
年末、岡山市内のスーパーで正月飾りの売り場を何気なく見ていると、輪の部分が2つあるしめ縄飾りを見つけました。福岡県出身・岡山在住歴3年の筆者は、これまで見たことのない形です。調べてみると、これは「眼鏡型」と呼ばれるしめ縄飾りだそう。売り場で商品を手に取っていた女性に聞いてみると、「岡山では昔からよく飾りますね。最近は普通の、輪が1つのものもよく見かけますけど…」とのこと。


眼鏡型は岡山だけなのか?
眼鏡型のしめ縄飾り、岡山だけで飾られているのでしょうか。調べてみると、岡山から山陰、そして兵庫県の一部などでもみられ、その他の地域でも眼鏡型が飾られるところがあるようです。
なぜ眼鏡型なのか?由来や意味は?
ではなぜ眼鏡型なのでしょうか?由来や意味を調べてみました。「つくって楽しむわら工芸 2」(瀧本広子・大浦佳代 著)によると、
先を見通す「目」をかたどったものと言われ、右ないと左ないの2本の三つ縄をメガネの形にしているが、地域によっては左右ともに左ないの場合もある。
とのこと。新しい年の見通しがよくなるように、今年は筆者の自宅でも「眼鏡型」のしめ飾りを飾ってみようと思います。

ところで岡山では例年、この「眼鏡型」のしめ縄飾りを作るワークショップや、地元の職人さんが小学生に教える教室などが開かれているようです。
そこで筆者も、「眼鏡型」のしめ縄飾りを手作りしてみることに。作り方は次のページで紹介します。