メキシコの国民食であるタコス。近年その皮を即席の粉を使って作ることが多くなってきているという。東京都世田谷区で『Los Tacos Azules(ロス・タコス・アスーレス)』を営むマルコ・ガルシアさんと阿部莉香さんはメキシコの食文化を次世代にもつなげたい、と在来種のブルーコーンから皮を作っている。「現地から届くコーンの生産者さんも種類も決まっていません。私たちがタコスを作る際に調整は必要ですが、使い続けることで独自性と多様性が守られると思っています」と莉香さん。
輸入するトウモロコシ以外の原材料は日本国内で調達して、輸送で生じる環境負荷にも配慮している。少量多品種・無農薬栽培を手がける東京・青梅市の農家からパクチーを仕入れたり、持続可能性に配慮した漁をする漁師から魚を直送してもらったり。「できるだけローカルのもの、意識の高い生産者のものを求めています。でもお説教はしたくないから、まずは食べてみて。味、香りが違いますよ!」とマルコさん。
『Los Tacos Azules』
住所:東京都世田谷区上馬1-17-9
営業時間:土・日曜9:00〜15:00(予約不要)、水〜土曜18:00〜23:00(要予約)
Tel:03-5787-6990
www.lostacosazules.jp
*新型コロナウィルス感染拡大を防止するため、しばらく通常営業を停止してテイクアウト、デリバリーにて営業。「緊急時用コロナ対策サバイバルキット」(手巻きタコスキット)を全国配送中。