生まれて初めての自転車キャンプ旅で、千葉から南伊豆へ向かった筆者。出会った人たちが教えてくれた、地元の人が通う温泉や、気持ちよくサイクリングできるおすすめスポットなど、実際に訪れて堪能した場所をまとめて紹介します。(写真:石廊崎オーシャンパーク内)
サイクリストにおすすめの宿:「ゲストハウスMARUYA」(熱海)
出発当日は朝から雨だったので、無理せず輪行(自転車を袋に入れて公共交通機関で移動すること)で熱海駅へと向かいました。大きな荷物と自転車を持っての移動でくたくたになり、やっと到着した「ゲストハウスMARUYA」。疲れた私をいやしてくれたのは、優しく迎え入れてくれたスタッフたちでした。

屋内に置いておけるのは助かる。置けるスペースが限られているので、事前に問い合わせて確認しておくのがベター。
事前に自転車を置かせてもらえるかを確認していたので、快く自転車ごと中へと入れてもらえ、雨に濡れずゆっくりと荷を降ろすことができました。部屋はカプセルホテルを思わせる小さな個室ですが快適で、共有で使えるラウンジルームやたくさんの本を手に取って寛げるスペースなど、広々とゆったり過ごせる場が提供されています。
事前予約をすると、地元農家さんの米を使ったご飯と、地元豆腐屋の揚げや伊豆味噌を使用した味噌汁の朝食が300円で、干物を購入すると自分で干物を焼いて食べることができる。このシンプルな朝ごはんの素材の味がとてつもなくおいしくて感動したので、おすすめです。

住所:静岡県熱海市銀座町7-8 1F
サイクリングで疲れた身体をいやすなら: 源泉掛け流しの共同浴場「山田湯」
「ゲストハウスMARUYA」で温泉情報を入手。魅力的な温泉がたくさんありましたが、300円で入れて地元の人が通っているという山田湯へ、のんびり15分ほど歩いて行ってきました。

民家のなかを進むため少しわかりにくい場所ですが、とても情緒ある共同浴場です。女湯ののれんをくぐって中へ入り、部屋にいた女将さんに声をかけてお支払い。大人が5人ほど入れそうなタイル張りのバスタブと、風車のタイル絵。シャワーや石けん類は無く、自分で適温を調整しながら洗面器にお湯をためて体を流します。男風呂には富士山のタイル絵があるそうですが、男女の入れ替えは行っていないので残念ながら女性が見ることは不可能。
男湯から聞こえてくるおじさんたちの会話やご機嫌な鼻歌を聴きながら、一人でゆったりと源泉を楽しめました。
住所:静岡県熱海市和田町3-9
南伊豆・河津町でキャンプするなら: 敷地内に川が流れる「大池キャンプ場」

何も無い山間の細い道をひたすら進んだ先にある大池キャンプ場は、オーナーの山本和之さんが25年前に始めたキャンプ場。敷地内に川が流れているので、せせらぎを聴きながらゆったり過ごせます。雨予報の平日に訪れたので、広い敷地を独り占めして堪能することができました。自転車だと1泊1000円で利用できるので、晴れた日の星空を堪能しに再び訪れたいと思わせる場所。
住所:静岡県賀茂郡河津町見高2358-2
南伊豆の絶景も楽しみたいなら①: 「石廊崎オーシャンパーク」
下賀茂の桜並木から伊豆半島最南端に位置する石廊崎(いろうざき)へ向かう道は自転車で走りやすく、海沿いを行く道中から見える景色も美しい。遊覧船乗り場の駐車場に自転車を置かせてもらい、そこから歩いて「石廊崎オーシャンパーク」へ。白い燈台が建つ敷地からの景色や、「石廊神社」、「熊野神社」へと続く道も、海の色や岩の姿を見ながら楽しめます。

住所:静岡県賀茂郡南伊豆町石廊崎546-5