正解:集まれ
「よっちゃばれ」とは甲州弁で「集まれ」、「寄っておいで」などといった意味があります。「甲府によっちゃばれ~!」とはすなわち「甲府に集まれ~!」ということ。近い方言では「よっちゃある」がありますが、「よちゃばれ」の方がよりにぎやかなイメージです。
山梨県は大きく分けると、
- 国中(くになか)=甲府市を中心とした中西部
- 郡内(ぐんない)=都留市を中心とした東部
に分かれ、主にこの甲州弁は国中で使用されることが多いのだそう。また甲州弁は語尾が強いイメージがあり「怒られた?」と勘違いされることもあるそうですが、怒りをぶつけている訳ではありませんのでご安心を。
方言の総説
山梨県の方言(ほうげん)は、甲府市を中心とする国中(くになか)方言と郡内(ぐんない)方言に分かれます。
その違いは、国中は長野・静岡県とともにズ・ズラ言葉、郡内はベーベー言葉であるところです。さらに打消しの言い方で、国中はン系で(デキ)ン、(デキ)ナンダを使い、郡内はナイ系で(デキ)ナイ・ネー・ニャー、(デキ)ナカッタを使います。このンとナイは本州を東西に分ける語法(ごほう)の1つで、その境界線(きょうかいせん)が山梨県でちょうど国中と郡内を分けています。
国中方言も地域(ちいき)によって違いがあり、甲府盆地と、県の北西部の北巨摩郡域(きたこまぐんいき)と、南部の富士川流域(ふじかわりゅういき)ではそれぞれの特色(とくしょく)があります。
引用元:甲府市
最近では「よっちゃばれ」と人から聞く機会はあまりありませんが、「よっちゃばれ」という言葉は国中を中心に多くの場所で見かけられ、山梨県民にとっては愛着のある方言のひとつです。
甲州よっちゃばれ踊り
山梨県には「よっちゃばれ踊り」というソウルダンスがあり、山梨県の盆踊りでは定番ソングとして登場します。
山梨で伝統的な踊りとして甲州よっちゃばれ踊りがあります😀よっちゃばれとは〝みんな集まれ〟とかそう言う意味なんですが、方言丸出しのよっちゃばれ踊りは甲州人にとってソウルダンスです💃皆で楽しく踊りました😂 pic.twitter.com/8kurJHECaw
— 山梨ロータリークラブ (@yamanashi_rc) December 9, 2018
※いしいそうたろうさんは現在、活動を休止しています。
よっちゃばれ広場
甲府駅北口にある「よっちゃばれ広場」。ここではさまざまなイベントが行われ、イベント時には県内外の人が集まります。最近では甲府市に本社を置くシャトレーゼが運営する「YATSUDOKI」が東京都から逆輸入されたと話題になりました。
甲府駅南口には「武田信玄」の像が設置されているのは有名ですが、北口のよっちゃばれ広場には武田信玄の父「武田信虎」の像が設置されているのはご存知でしょうか?右手に軍配を持った武田信虎の像は、甲斐の国を統一したあと登ったとされる富士山を見ています。
方言っていいよね
個人的な意見になりますが、方言は住んでいる地域に愛着を持たせてくれる言葉だなぁと思っています。県外に出て、山梨県へ帰ってきて甲州弁を聞くとなんだかほっとしたり・・・。地域住民の絆を強めてくれる方言、これからも大切にしていきたいですね。