「湯湯婆」、これなんだ?
「あ~、今日は冷えるなぁ。布団の中に湯湯婆でも入れようかな。」
ゆゆばあ?
皆さんも知っているあのアイテムですよ!
答え:ゆたんぽ
この漢字の読み方は「ゆたんぽ」です。湯湯婆とは簡単に言うと、身体を温めるためにお湯を入れて使う容器のこと。容器は樹脂製のものや、金属、陶器、最近では電子レンジで加熱するだけで使用可能な湯湯婆も登場したりとバリエーション豊かなんですよ。
湯湯婆の由来
なぜ湯湯婆という漢字を使って書くのでしょうか?湯湯婆に使われている「婆」は「妻」や「母親」を指し、人をぎゅっと抱きしめたときの温かい体温で暖を取ることを意味しているのだそう。ちなみに中国では「湯婆=たんぽ」と呼ばれています。
災害時にも役立つ「ペットボトル湯湯婆」
ペットボトルにお湯を入れた湯湯婆をご存知ですか?1995年におきた阪神淡路大震災では、電気を必要とせず、お湯が沸かせれば暖が取れるペットボトル湯湯婆が活躍したのだそう。作り方はお湯(約50℃)をペットボトルに8分目ほど入れるだけと非常に簡単。災害時だけでなく、キャンプなどのアウトドアでも活躍してくれますよ。また、通常のペットボトルだと熱で変形する可能性があるため、できればホット用であると安心です。下記の警視庁警備部災害対策課のツイートで詳しく紹介されています。
東北の寒い地域で育った私はこの時期になると、毎晩湯たんぽを使って寝ていたことを思い出します。以前こちらのツイッターで紹介した簡易湯たんぽを作ってみました。約50℃のお湯をペットボトルに入れてタオルで包んで完成です。皆さんもぜひお試しください。お湯の取り扱いと低温やけどにご注意を。 pic.twitter.com/MSZKcJSf8Z
— 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) December 23, 2020
今回は「湯湯婆」をご紹介しました。 体温がうまく上がらないというときには、わきの下や腰などに集中させて温めるのもよいそうです。ただし、低温やけどには十分注意してくださいね。