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漢字クイズ!「桜桃」ってなんて読む?答えは山形県で有名なあの果物です!

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この漢字、すぐに読めたでしょうか?今回は山形県で有名な「あの果物」について、品種や豆知識をお届けします!「宝石」と呼ばれていたり、実は1,000種類以上もの種類があったり……皆さんはどのくらい「あの果物」の秘密をご存じでしょうか?

目次

漢字クイズ!「桜桃」、この果物なんだ?

桜と桃で表すこの果物な~んだ?
スーパーなどにも並んでいますよね。
小さくて赤いあの果物ですよ!
桜桃

桜桃

写真提供:写真AC
via 写真提供:写真AC

答え:さくらんぼ(おうとう)

正解は「さくらんぼ」でした!桜桃はバラ科サクラに属する果樹のひとつで、小さな実を付けるのが一般的ですが、大きい実では500円玉ほどになる品種もあります。4月に花が咲き、5月下旬~7月頃に収穫され全国に出荷されています。生産者の方は桜桃(おうとう)と呼ぶことが多いのだそうで、店頭に並ぶと桜桃(さくらんぼ)と呼ばれるのだとか。

桜桃(おうとう)の由来

なぜ桜桃という漢字が使われるのかというと、昔は果実のことを桃と指していたそうで、桜の花を咲かせたあとに果実を実らせる木=桜桃と書かれるようになったのだそう(諸説あり)。

「さくらんぼ」という名称も桜桃から派生したもので、「セイヨウミザクラ(西洋美桜)」が正式な名前なのだそうです。「さくらんぼう」や「桜坊」は実は桜桃の愛称で、私たちがいつも口にしているさくらんぼは全て「桜桃」だということのようですよ。

桜桃の品種は1,000種類以上ある!

桜桃02

桜桃02

桜桃にはとても多くの品種があり、その数はなんと世界で1000種類を超えるのではないかといわれています。日本に桜桃が伝わったのは明治時代のことで、最初に日本にもたらされた80品種ほどを栽培するうちに、日本人の舌に合うように品種改良されていったそうですよ。明治時代には英語由来のカタカナ言葉になじみがなかったため、ナポレオンを「10号」と呼ぶなど、数字を割り振って区別していたこともあったようです。

果実の美しさから宝石にたとえられることも

先ほど「4月に花が咲き、5月下旬~7月頃に収穫され全国に出荷される」とお伝えしましたが、実際に私たちが桜桃をスーパーやデパートで目にするのは6月が一番多いでしょう。限られた季節にしか出回らないので、桜桃を目にすると「もうすぐ夏が来る!」と感じる方も多いのではないでしょうか?

そんな桜桃ですが、真っ赤な果実の美しさや初夏に出回る季節感から「赤い宝石」や「初夏のルビー」などと称されることもあるようです。明治時代に日本に桜桃が伝わったばかりの頃にも、「瑪瑙(めのう)」や「珊瑚(さんご)」などの宝飾品類の名前がよく付けられました。

もちろん、桜桃が宝石にたとえられるのはその果実の美しさだけではなく、「生産者の手間暇がかかった高価な果実」だということも理由です。桜桃は傷がつきやすいことや、受粉と授粉を1つの樹で行うことができないという理由から、生産には非常に労力が必要になります。また、日持ちが短いため、果実ができたらすぐに出荷作業を行わなければならないという制約もあって、価格が高くなりやすいのだそうです。まさに磨き上げるのに手間がかかるからこそ美しい「宝石」の愛称にぴったりですね。

日本で有名な桜桃の品種は?

最初に西洋からもたらされた80品種を改良しながら育てていった結果、現在日本で栽培されている桜桃は30品種ほどになるそうです。それでは、代表的な桜桃の品種にはどのようなものがあるのでしょうか?

佐藤錦

佐藤錦は日本でも特に有名な品種なので、耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。上品な美しい果実や糖度の高さに加えてコクのある味わいが高い人気を誇っており、最高峰の桜桃であるともいわれています。

「黄玉(きだま)」という品種と「ナポレオン」という品種を掛け合わせたもので、1914年に名付けられてから100年以上もの歴史があります。

ナポレオン

前述の「佐藤錦」の源流となっている品種のひとつで、18世紀頃からヨーロッパで育てられています。温暖な地域も得意としているため、生育域が広いのが特徴です。酸味が強く、はっきりした味わいが感じられます。

高砂

「たかさご」と読む品種です。アメリカの「ロックポートビガロー」という品種を日本に導入した際に、日本風の名前として名付けられたのが始まりだそうです。生育が早く、桜桃の季節になると真っ先に登場するのが特徴です。

紅秀峰(べにしゅうほう)

1991年に品種登録されたばかりで、まだ登場から30年ほどしか経っていない比較的新しい桜桃です。生育は遅めで、桜桃のシーズンが終わる6月下旬~7月上旬頃に果実を付けます。果実が大きく、酸味が抑えられていて甘みを感じやすい品種だといわれています。

栄養豊富で健康志向な一面も

桜桃にはビタミンA、ビタミンCなどのビタミンのほか、カリウム、カルシウム、リン、鉄分などが含まれており、特に鉄分が豊富なので貧血予防効果を発揮します。また、カリウムは高血圧を防いでくれるので、健康志向の方にもおすすめの果物です。

小粒でありながら私たちの体にパワフルな効果をもたらしてくれるのですね。

新鮮な桜桃を選ぶための豆知識

せっかく桜桃を食べるなら、新鮮で熟したものを選びたいですよね。新鮮かどうかを見極めるには、「果実に光沢やハリ・ツヤがあるかどうか」「茎の部分が青々としているか」をチェックするとよいのだそうです。果実が黒っぽく変色していたり、斑点ができていたりすると鮮度が落ちていると判断できます。また、桜桃は衝撃に弱くすぐに傷ができてしまうため、購入するときは傷ができていないかどうかも確認しましょう。

熟しているかどうかは色合いをチェックすることで判断できます。白っぽい色の果実は熟しきっていないため、ツヤがあって色が濃くなっているものを選びましょう。

桜桃の日持ちは3日程度……早めに食べよう!

どんなに新鮮な桜桃でも、日持ちは常温保存で3日程度が限界なのだそうです。常温でも保存できますが、冷蔵庫に入れて保存する場合は水分が蒸発しやすいため、ラップをかけておきましょう。長時間入れると甘みが抜ける原因になるので、長くても一晩くらいにしておくのがおすすめです。

全国の7割を占める山形県の桜桃

国内生産量の7割を占める山形県の桜桃は、昭和57年に山形県のシンボルとして選定されています。元々は全国で桜桃の栽培をしようとしていましたが、桜桃は雨に弱いことから山に囲まれ雨の少ない山形県の環境が桜桃の栽培を成功させたのだそうですよ。

今回は、桜桃をご紹介しました。ちなみに栽培当初は傷みやすいこともあり、生の桜桃での全国出荷が困難で缶詰用の桜桃を栽培するのが主流だったそうですよ。

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