僧侶にして写真家、マージナルな領域に目を向け、写真に収めてきた梶井照陰が、バングラデシュのスラム街に飛び込んだ。写真家の目に映るグローバリズムの現実とは。
誰しも生まれる場所を選ぶことはできない
世界のファストファッションブランドの工場が建ち並び、世界第二位の衣料品輸出国となったバングラデシュ。急激な発展を続ける一方で、資金繰りに苦しむ下請けも多く、賃金未払いによる暴動や工場の倒産もあとを絶たない。
スラム街の日常、労働者やヒジュラ(トランスジェンダー)の生活……、
グローバル経済の中で発展著しいこの国を写したフォトドキュメンタリー。
ファストファションが世代を超えて親しまれている日本では気付かない現実が深く突き刺さる。
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
梶井照陰 『DIVE TO BANGLADESH』
B5ヨコ・並製・160P
デザイン:落合慶紀
価格:2900円+税
出版社:リトル・モア