「3、4年前、市販されている砂時計の多くが輸入品で、日本にはあと3軒しかつくることができる工場がないと知ったんです。そのうちの1軒が、僕のいる新潟市にあったんですよ」。
そう話すのは、「日常を楽しもう」というコンセプトで活動するクリエイト集団『hickory 03 travelers(ヒッコリースリートラベラーズ)』の代表・迫一成さん。「つくり手を応援し、価値を伝えるお手伝いがしたい」と、パッケージ製作などの試行錯誤を3年ほど続けたが、思うようにはなかなか広がらなかったという。
しかし、デザイナーの迫さんはひらめいた。「砂時計に興味を持ってくれるのは子どもが多い。子どもと目が合い、子どもが愛着を持って喜ぶようなもの。そうだ、“顔”をつけたら楽しい!」。こうして誕生したのが「すなだときお」というユニークな名前とかわいい“顔”を持った砂時計。時間を教えるだけではなく、ものづくりの背景をもそっと伝えるアイテムだ。
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みんなの消費がつくり手を支える
発売以降注文が続々と入り、つくり手の女性はうれしそうに「がんばらなきゃね!」と話していたそう。「継続したい」と迫さん。
すなだときお
新潟市で小規模生産体制によりつくられている砂時計。砂時計は昔、同市の特産品で多くの工場があったが、現在は1軒のみ。顔のプリントは障害者施設で行われている。30秒、1分、3分、5分と4タイプがある。3分タイプの砂は赤、青、白、抹茶の4色。公式オンラインショップ、実店舗で販売中。現在、取り扱い店舗を募集中! ●1080円/本体のみ、1944円/土台付き・箱入り(hickory 03 travelers http://h03tr.shop-pro.jp)