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場づくり・コミュニティ

まちと写真家のコラボ展

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「写真の町」として知られる北海道上川郡東川町にある『東川町文化ギャラリー』で、『6STORIES —東川町を写した写真家たち—』が開催されている。ファッションやアートで活躍する6名の写真家たちが、2020年7月から2021年2月のどこかの数日間、東川町に滞在し、制作した作品の写真展だ。テーマや被写体は写真家それぞれ。例えば横浪修は、さまざまな農家を訪ね、その場所にあったもの(例えば道端の草花や農作物など)と人物を組み合わせて、少しユニークなポーズで東川町の住民を切り取った。Takako Noelは地元の中学生を、藤田一浩は高校3年生を被写体に迎え、10代ならではの秘めた輝きを切り取っている。石田真澄は女優の夏帆をひと夏の小旅行風に切り取り、川島小鳥はモデルのKeigo Okazakiを古い家屋などで撮影。水谷吉法は雪を撮るために連日ガイドと歩き回ったという。

 6名の写真家たちの希望に応え、まちの人たちが快く撮影に協力してくれるのは、東川町が「写真の町」だからだろう。写真映りのよい町の創造を目指すため、1985年に「写真の町」宣言を行い、全国の高校写真部が集まる「写真甲子園」の開催や、国内外の優れた写真作家を年に1度表彰する東川賞の制定など、写真でまちと地域をつなぐさまざまな取り組みを行ってきた。写真が生活に根付き、撮ることにも撮られることにも理解があるのだ。

 同じまちをそれぞれの視点で切り取った写真家の個性の違いを楽しむのもいいし、町内の人たちは、見知った場所や人が登場することで、新しいまちの魅力を発見するだろう。東川町だからこそ実現したこの写真展は、まちの記録や歴史となって残されていくはずだ。

『6STORIES—東川町を写した写真家たち—』

6月22日(火)まで『東川町文化ギャラリー』にて開催中。
https://higashikawa-town.jp/bunkagallery/topics/5

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