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サスティナビリティ

連載 | SUSTAINABLE DESIGN

富山県富山市 電車にもある「第二の人生」。

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3年前に富山県で暮らし始めてすぐ、意外な再会があった。その相手は電車。東京に住んでいた頃に乗っていた、東急電鉄だ。出合いの場所は、富山市にある今の住まいから歩いて約5分の最寄り駅。高校時代に乗っていた車両が、富山地方鉄道(通称・地鉄)として第二の人生を送っていたのだ。気になって調べたら、地鉄の車両は全国で走っていた鉄道の中古車両が多いことが分かった。元・京阪電鉄の車両は、その色合いから「かぼちゃ」と呼ばれている。元・西武鉄道の車両もある。どれも個性的で、毎回違う車両が通るので「今回はどれかな?」と音を聞くたびにワクワクする。
 
地鉄は2・3両編成の鉄道ながら、通勤・通学で多くの人に利用されており、特に朝や夕方は混み合っている。立山連峰にも海にも行けるので、登山や観光の際も重宝されている。大切にメンテナンスされながら「第二の人生」を謳歌し、人々に愛されている地鉄。日々、私に「サスティナビリティとは何か」を教えてくれる存在だ。
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高校時代に乗っていた大井町線の車両はこのデザインだった(はず)。朝の混んだ車内、プラットフォームまでの長すぎる階段、窓から見えた夕焼け。見るたびに思い出が蘇る。
曽我美穂
そが・みほ●雑誌やウェブサイト向けに、環境に関する取材、執筆などを行っているエコライター。私生活では2009年と2012年生まれの2児の母でもある。現在、富山県在住。

photograph & text by Miho Soga

記事は雑誌ソトコト2022年3月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。

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