わかったようでわからないSDGs。それって本当にSDGsとつながっているの? と疑問に思う一方で、こんなところにまでSDGsが浸透しているのか! と感心したりの繰り返し。そんなSDGsとの距離を縮めるために、SDGs改めジーズという愛称でおもしろがりながら、日々の生活の中で見聞きしたジーズなアレコレをつぶやいたりつっこんだりぼやいたり。
#3 コーヒー豆にまつわる”ジーズな”いい関係。
コーヒー豆を買うお店はとくに決めていないけれど、お店で挽かれたものではなくて豆のまま買うということは決めている。
コーヒー豆を買うと、ほとんどのお店がワイヤーで開封できるタイプのものやジッパー付きなどの未晒しのクラフト袋に入れてくれるのだけど、買ってきたコーヒー豆は家に帰るとすぐに袋から缶に詰め替える。
なにしろ毎朝のことだから、袋より缶の方が豆を取り出しやすいし、計量スプーンも缶の中にある。だから、コーヒー豆が入っていた袋はすぐ捨ててしまうことになるわけで、なにかに再利用しようと思ったことはなかった。思えば、お店から家までコーヒー豆を持ち運ぶためだけでお役ごめんの袋のなんと短命なことよ。
そんなある日、とあるカフェのSNSで見つけたジーズなアクション「Beans Point(ビーンズポイント)はじめます」。ちなみにジーズとはSDGsの愛称。わたしが、わたしだけが勝手にフレンドリーにそう呼んでいる。
さて、Beans Pointとは、早い話がコーヒー豆を介したポイントカードなんだけど、購入金額に応じてポイントがつく一般的なそれとは少々異なる。ポイント進呈の条件がひとつあって、コーヒー豆を入れるための容器、もしくは袋を持参するとスタンプを押してもらえるというもの。スタンプがたまるとコーヒー1杯無料というサービス自体はいたってオーソドックスだけど「結局捨てられてしまう袋でコーヒー豆を販売するもどかしさを感じた」のがきっかけだそう。
聞けば、こちらのカフェのコーヒー豆は片手鍋を使って焙煎するハンドドリップ。オーナーいわく、極めてローテクな焙煎スタイルと、昔ながらの量り売りの原点がリンクしたという。
コーヒー豆を売る側と買う側が、ゴミになってしまう袋を使わないという者同士。ゴミを出さないとかゴミが出ないとか、同じジーズ意識を持つ、これぞジーズないい関係。
ジッパー付き保存袋やタッパー容器を持って「コーヒー豆くださいな」と立ち寄れるカフェが近所にあったらいいね。
手仕事、アート、茶の湯、お酒と器など、趣味と暮らしにまつわることを感興の赴くままに。ソトコトNEWSでは「これってSDGsかな?」と思うことを”ジーズな日常”と称して筆を走らせています。ときどき脱線しがちですが、”Please don’t bother”。東京在住。青森県生まれ。