長野県在住のラーメンライター、たこにわです。ラーメン食べ歩きは40年以上、北は旭川、東は根室、西は長崎、南は石垣島まで訪麺しています。47都道府県制覇しました。僕は、ローカル色があり地味ながら頑張っているお店をみなさんにご紹介していきます。
目次
涼しい風が吹く札幌へ
9年ぶりに所用で札幌に来た。
道内一の繁華街すすきのを少し歩いて南下すると、市民憩いの場である中島公園がある。
6月中旬、涼しい風を感じながら公園内を歩いてみた。
鴨が池を泳ぎ、緑が園内を覆う。
心が癒される。時間がゆっくりと過ぎていく。
で、いつしかお腹も空いてきた。
道内一の繁華街すすきのを少し歩いて南下すると、市民憩いの場である中島公園がある。
6月中旬、涼しい風を感じながら公園内を歩いてみた。
鴨が池を泳ぎ、緑が園内を覆う。
心が癒される。時間がゆっくりと過ぎていく。
で、いつしかお腹も空いてきた。
「濃厚味噌」主流の地に担担麺
再びすすきの方面へ歩き出した。
ふと見ると、「担担麺」や「特選中華蕎麦」の看板。
同じ道を歩いていたのに、中島公園に向かう時には気がつかなかった。
札幌は、純連をはじめ濃厚味噌ラーメンでしのぎを削っている所。
最近は醤油や塩も人気だというが、担担麺で勝負を挑んでいるとは少々意外だ。
勇気を出して取材をお願いしてみよう。
ふと見ると、「担担麺」や「特選中華蕎麦」の看板。
同じ道を歩いていたのに、中島公園に向かう時には気がつかなかった。
札幌は、純連をはじめ濃厚味噌ラーメンでしのぎを削っている所。
最近は醤油や塩も人気だというが、担担麺で勝負を挑んでいるとは少々意外だ。
勇気を出して取材をお願いしてみよう。
お店の名前は「麺や椒(いただき)」
ローカルラーメンの趣旨をお話すると、快く取材に応じてくれた。
お店の名前は「麺や椒(いただき)」
「椒」は香辛料として欠かせない山椒から来ているのだが、
訓読みで「いただき」という意味を持ち合わせているそうだ。
麺やとしての「いただき」=頂を目指すということで命名したとのこと。
お店の名前は「麺や椒(いただき)」
「椒」は香辛料として欠かせない山椒から来ているのだが、
訓読みで「いただき」という意味を持ち合わせているそうだ。
麺やとしての「いただき」=頂を目指すということで命名したとのこと。
店内はなんだかお風呂屋さんのよう。
昔、銭湯でよく見た富士山ではなく、ここでは羊蹄山。
北海道では蝦夷富士と呼ばれる山が描かれている。
清潔感にあふれ、明るい。
店内や厨房の壁のデザインは山椒をイメージしたり、子どもの健やかな成長を願う意味を込めた魔除けの意味のあるタイルを使うなど、しっかりしたコンセプト。
食べる前から、心と体に刺激を受ける。
昔、銭湯でよく見た富士山ではなく、ここでは羊蹄山。
北海道では蝦夷富士と呼ばれる山が描かれている。
清潔感にあふれ、明るい。
店内や厨房の壁のデザインは山椒をイメージしたり、子どもの健やかな成長を願う意味を込めた魔除けの意味のあるタイルを使うなど、しっかりしたコンセプト。
食べる前から、心と体に刺激を受ける。
シビレる香辛担担麺
担担麺のメニューは4種類。
ここは、まず筆頭メニューである「香辛担担麺」(900円)を食券で購入した。
シビレ増し50円で、シビレをさらに利かせてみよう!
ここは、まず筆頭メニューである「香辛担担麺」(900円)を食券で購入した。
シビレ増し50円で、シビレをさらに利かせてみよう!
いよいよ到着「香辛担担麺」。
橙色のスープに川のように流れる辣油。
肉味噌、カシューナッツが山と岩のように見える。
パクチーはさしずめ森とでも言おうか。
橙色のスープに川のように流れる辣油。
肉味噌、カシューナッツが山と岩のように見える。
パクチーはさしずめ森とでも言おうか。
スープが味わい深い。
北海道産の食材をブレンドした動物系のダシを、複数のスパイスで独自に調合し、煮込んで生まれた山椒のスープ。
濃厚と思いきやサラッとした感じがあるので、スパイスの風味をしっかり感じることができる。
薬膳スープにも近い味わいだ。
口の中に広がっていくシビレ。
そして、後から来る甘み。
病みつきになりそうなスープである。
北海道産の食材をブレンドした動物系のダシを、複数のスパイスで独自に調合し、煮込んで生まれた山椒のスープ。
濃厚と思いきやサラッとした感じがあるので、スパイスの風味をしっかり感じることができる。
薬膳スープにも近い味わいだ。
口の中に広がっていくシビレ。
そして、後から来る甘み。
病みつきになりそうなスープである。
麺は細麺で縮れ系。
喉越しがよくスープがよく絡んでくれる。
こちらも美味しい。
具の肉味噌はニンニク、ネギ、生姜を使ったオリジナル。ご飯が欲しくなる。
喉越しがよくスープがよく絡んでくれる。
こちらも美味しい。
具の肉味噌はニンニク、ネギ、生姜を使ったオリジナル。ご飯が欲しくなる。
2つの山椒で味変
カウンターに2つの「酢」が置いてあった。
シビレと辛さを増す中国四川省由来の「漢源花椒」と、辛さをまろやかにする和歌山県有田の「ぶどう山椒」のお酢だ。
好奇心旺盛な筆者は、どちらも加えてみた。
基本の味を損なわずに、辛さとまろやかさも味わうことができた。
両方加えてもよいし、片方だけでもよい。
素晴らしい仕掛けだと思った。
シビレと辛さを増す中国四川省由来の「漢源花椒」と、辛さをまろやかにする和歌山県有田の「ぶどう山椒」のお酢だ。
好奇心旺盛な筆者は、どちらも加えてみた。
基本の味を損なわずに、辛さとまろやかさも味わうことができた。
両方加えてもよいし、片方だけでもよい。
素晴らしい仕掛けだと思った。
「特選中華蕎麦」も魅力
筆者はこの香辛担担麺の味に魅せられ、札幌滞在中にもう一度訪問してしまった。
それは、もう一つの看板メニュー「特選中華蕎麦」を食べてみたかったからだ。
それは、もう一つの看板メニュー「特選中華蕎麦」を食べてみたかったからだ。
ミシュランの2つ星を獲得した元寿司職人とのコラボラーメンとなっている。
鶏ダシの旨味が存分に味わえる淡麗系醤油スープ。
味噌の聖地 札幌でまさかこれほどクオリティの高い醤油ラーメンに出会えるとは思ってもみなかった。
鶏ダシの旨味が存分に味わえる淡麗系醤油スープ。
味噌の聖地 札幌でまさかこれほどクオリティの高い醤油ラーメンに出会えるとは思ってもみなかった。
デトックス効果のある担担麺をぜひ
山椒など香辛料の健康効果は知られているところ。
夏が短い北海道とはいえ、夏バテ予防に山椒は欠かせない。
デトックス効果があるというのは初めて知ったのだが、
ぜひ、この味わい深い担担麺を「麺や椒(いただき)」で。
夏が短い北海道とはいえ、夏バテ予防に山椒は欠かせない。
デトックス効果があるというのは初めて知ったのだが、
ぜひ、この味わい深い担担麺を「麺や椒(いただき)」で。
健康のために「いただき」ましょう!
場所はすすきの中心部から中島公園に向かって徒歩7,8分。
文・写真:たこにわ
*店舗情報・メニュー内容は取材時点の内容でございます。
*店舗情報・メニュー内容は取材時点の内容でございます。