ドライブ休憩のために立ち寄ったり、野菜を買ったりするだけが、道の駅の役割ではありません。もちろん野菜などの生鮮品が安く購入できるのも魅力のひとつではありますが、それ以外にも地域活性化の拠点となり、進化している道の駅について紹介します。
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道の駅お茶の京都みなみやましろ村
京都唯一の村にある道の駅は「抹茶」推し。
宇治茶は京都、奈良、滋賀、三重のお茶を宇治茶製法でつくったお茶のことをいいます。京都府の宇治茶のうち、約3割をつくっているのが『道の駅お茶の京都みなみやましろ村』のある南山城村です。南山城村は人口約2600人の京都府唯一の小さな村です。
道の駅のコンセプトは「茶どころの余裕」ということで、南山城村の上質なお茶をふんだんに使った、100を超えるお茶関連のオリジナル商品が。とくに抹茶にはこだわりがあり、抹茶が濃厚なむらちゃパウンドケーキやむらちゃプリン、村抹茶ソフトクリームがおすすめです。
道の駅白川郷
白川郷へ行く前に、合掌造りの予習ができる。
『道の駅白川郷』は、岐阜県・白川村にある世界遺産「白川郷合掌造り集落」まで約2.6キロのところにあります。トイレのある建物が合掌造りを模した造りになっていて目を惹きます。そしてここは休憩だけではなく、世界遺産へ行く前にぜひ立ち寄ってもらいたいところです。
併設する『合掌ミュージアム』(入場無料)には、移築してきた本物の合掌造りの建物があります。建物のなかに建物が展示されている一風変わった展示方法で、合掌造りの予習ができます。階段を上ると2階付近の様子もよく分かり、建物の理解が深まります。
移築した合掌造りの民家を、その造りが見えるように半分解体して展示しているので、内部の構造が一目瞭然。白川郷へ行くと大小100棟あまりの合掌造りの建物を見ることができますが、内部の構造まで見せているところはありません。
photographs & text by Yuichi Asai illustration by Kazumi Obika
記事は雑誌ソトコト2021年11月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。