障がい者の「きょうだい」に焦点を当てた映画が2月11日(木)に公開されます。数多くの「私もきょうだいです」との当事者の声が届いています。当事者以外、企業からも応援が集まり、「きょうだい」に対する注目が集まっています。
障がいをもった兄弟姉妹がいる人(健常者)をひらがなで表記する「きょうだい/きょうだい児」と言います。
現在、障がい者は統計学上、人口の1割程度存在しています。
1人の障がい者に対して2人以上の「きょうだい」がいるケースもあり、障がい者数とほぼ同等の「きょうだい」がいると想定されます。全国には1000万人の障がい者と共に、全国1000万人の「きょうだい」がいるとの仮説です。
気づいていないだけで、「きょうだい」は身近に存在しています。しかし、障がいの話題の中で、障がい者の兄弟姉妹「きょうだい」について取り上げられることは、ほとんどない現状があります。
株式会社BP&Co.では弊社取締役・三間瞳を総合プロデューサーとし、映画製作クラウドファンディングを開始。
初日に100万円突破、開始7日で目標金額300万円を達成しました。
https://camp-fire.jp/projects/view/352275
開始後、数多くの「私もきょうだいです」との当事者の声が届きました。当事者以外の人に加え、各業界の企業からも応援が集まり、「きょうだい」に対する注目が集まっています。
本プロジェクトを立ち上げた三間瞳も実妹が精神障がいのある「きょうだい」です。
「障がい者」を取り巻く社会課題に関心を持つも、「きょうだい」であるが故の生きづらさから、自身もNY留学中にパニック障害を経験しました。
「障がい者を取り巻く状況を変えていきたい」と決意しますが、障がい者福祉、まして「きょうだい」について周囲の関心を持ってもらう方法がわからず、15年以上も試行錯誤を続けました。
自身の映画好きから、ふと、映画であれば伝えることができるのではと思い立ち、行動を開始。コロナ禍にも関わらず、わずか半年で映画製作委員会が結成され、映画撮影まで完了しています。
本プロジェクトは映画制作や映画公開だけではありません。
障がい者も健常者も、互いが互いに「インスピレーションを与えてくれる人」という意味の「Inspirers(インスパイアラーズ)」と捉え、障がい者の存在を排除するのではなく、受け入れ、共に生きる社会づくりを構想しています。
この映画を、一人でも多くの人に知って頂くことで、会社やコミュニティの溝(分断)を超えて真の共生社会づくりをするきっかけとしていきます。
オンライン自主上映会
2月23日(火・祝)午前10時~午前11時45分頃
企画概要
ワーキングマザーである自分自身の在り方に葛藤してきた経験から、障がいのあるなしにかかわらず、誰もが「自分の人生を生きる」大切さを伝えたいです。特に、「自分の人生を生きる」ことを諦めがちな子育て中の女性に、この作品を観て感じたことを言語化する機会としていただきたいです。
また、私自身は障がい者のきょうだいですが、「きょうだい」がケアラーとして大きな役割を担っていたり、将来設計をするうえで苦しんでいたりするケースが多いことを最近知りました。超高齢化社会を迎える日本において、ケア負担の問題はいつでも誰にでも起きうる問題です。この上映会をきっかけに、ひとりでも多くの方がこの社会課題に関心を寄せ、次の世代によりよい社会を手渡す仲間になることを目指します。主催者:奥村美紀
開催日時
2021年2月23日(火・祝)午前10時~午前11時45分頃
定員
オンライン上映会…50名、感想シェア会…20名(先着順)
対象者
誰でも参加可能。特に以下の方におすすめします。
子育て中の女性・男性
障がい者のきょうだい・両親
ダイバーシティ&インクルージョンに関心のある企業・自治体・学校関係者
参加形式
Zoomを使用。映画本編は参加者がそれぞれVimeoで視聴する。オンライン上映会(約45分)+感想シェア会(最大1時間)感想シェア会では、参加者が臆せず映画での気づきを言葉にできるよう、以下をお願いしております。
可能な限りカメラオンでの参加をおすすめします。
個人の経験については、本人の差し支えない範囲でお話しください。話したくないことは話さなくて良いですし、聞きたくないことは聞かなくて良いです。
誰も否定しません。
感想シェア会で見聞きしたことを、本人の了承なしにシェア会以外の場で話したり、SNSに書き込んだりすることはお控えください。
参加費
1,000円(上乗せも可能)
※集まった費用は、以下の目的で使用します。
オンライン上映会主催権購入費用(2万円)への充当
Zoomアカウント取得費用(2千円)への充当
余剰分があれば、障がい者福祉関連のNPO法人への寄付
決済方法
銀行振込
申込方法
以下のフォームより【2021年2月18日(木)】までに申し込む
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScoINOL6GMPymSumrBpd-iXK5dClHBAyN3E1aAD7v6DbL1qKg/viewform
映画の概要
短編映画『ふたり〜あなたという光〜』障がい者の「きょうだい」 に光を当てた映画。本編約45分。
2021年2月11日公開
監督・脚本:佐藤陽子
プロデューサー:三間瞳
出演:中西美帆 熊木陸斗 納葉
公式Webサイト:https://www.movie-of-siblings.com/
あらすじ
障がい者(精神障がい)の妹・希栄がいる姉のぞみ(中西美帆)は、 恋人である崇(熊木陸斗)に希栄(納葉)の存在を打ち明けられていない。
ある日プロポーズをされたことをキッカケに希栄の存在を知らせたところ、崇は困惑してしまう。
そこから 障がい者家庭特有の悩みに次々と直面し、“普通”の人生とは程遠い自分の人生に絶望し、のぞみは崇との結婚を諦めようとする。
ところが、あることをキッカケに改めて自分の人生を考え直していく。
総合プロデューサー 三間瞳
青森県出身。一橋大学卒業。株式会社BP&Co. COO/Co-Founder.自身の5歳下の実妹が統合失調症と診断された15歳の頃から、「障がい者」を取り巻く社会課題に関心を持つ。
一方、自身もNY留学中にパニック障害になったことをきっかけに、障がい者本人のみならず、家族、特に「きょうだい」の心の葛藤に寄り添い、障がい者本人も障がい者の家族も含めた全ての人が「情熱を解き放つ社会」を創ることをライフミッションに掲げて活動している。
2020年10月に各種ビジネスプロデュースを手がける株式会社BP&Co.を設立、取締役。企業の法務部員育成事業のCross the World株式会社代表取締役。
障がい者を「障害」としているのは社会の課題と見方を変え、障がい者を私たちに考えるきっかけやインスピレーションを与えてくれている存在「Inspirers(インスパイアラーズ)」とと捉える価値観の転換を伝えたいと考えています。
この報道に関する問い合わせ
きょうだい映画製作委員会(株式会社BP&Co.)
担当:東 洋美(ひがしひろみ)
連絡先:movieofsiblings@gmail.com
映画公式SNS:Facebookページ
https://www.facebook.com/movieofsiblings