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宮城県の隠れた名物「油麩丼」とは?こってり味なのにヘルシーな料理

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外出を自粛しているうちに、ちょっと体重が増えてしまったかも……という「自粛太り」の悲鳴がよく聞かれるようになった。適切な対策をしたうえで、トレーニングに取り組む方も増えてきている。そこで、トレーニングやダイエットの効果を高めるために、高たんぱく質でおいしい料理を作ってみてはいかがだろうか。今回は宮城県名物の油麩(あぶらふ)と、油麩を使った「油麩丼」を紹介しよう。

目次

油麩(あぶらふ)とは

宮城県には、さまざまなご当地グルメや名物が存在している。牛タンや仙台ラーメン、はらこ飯などが代表的だ。その中でも、油麩はややマイナーかもしれない。しかし、こってり味なのにヘルシーな名物として注目を集めている。油麩は、宮城県北部や岩手県南部のご当地グルメだ。小麦粉に含まれるタンパク質を練り上げ、油で揚げている。

歴史は、明治時代に遡る。油麩は、宮城県登米市登米町(とめしとよままち)の豆腐店から生まれたようだ。お盆の精進料理がルーツであり、傷みやすい油揚げの代わりとして開発された。油麩を使った料理は、「油麩丼」が代表的だ。地元旅館のおかみが考案したといわれ、ベジタリアン料理としても親しまれている。

油麩

油麩の形はまるでフランスパンのよう。細長く、ふっくらと膨らんだ形が特徴だ。植物由来の食材ながら、コクのある食材として肉や魚の代わりとなる。一般的には一口大に切り、煮物や味噌汁の具に使用されている。

焼き麩や車麩などに比較すれば、揚げている分脂質やカロリーは高くなるものの、お麩ならではの高タンパク質は健在。ナトリウムも豊富で、全体的に栄養価が高い。揚げに使用されている油は植物油のため、風味もあっさりしている。

油麩を製造するいくつかのメーカーは、ハラル認証を取得している。「仙台麸」の登録商標を有する株式会社山形屋商店は、仙台麸のハラル認証を受けているようだ。宗教上の理由などで豚肉を食べられない人向けに、豚肉のような食べ応えのある料理として需要が高まっている。

宮城県名物・油麩丼とは

油麩丼

提供:写真AC
via 提供:写真AC
油麩丼は、そんな油麩をカツ丼や親子丼のように食べられるレシピ。登米町(とよままち)の名物であり、県内でもポピュラーなご当地グルメだ。「B-1グランプリ」で注目を集めたことで、全国的な知名度も高い。カツ丼や親子丼のようにがっつりしているものの、植物由来の材料なのでヘルシーに食べられる。

あたたかいご飯のうえに、つゆで煮込み溶き卵でとじた油麩をトッピングする。お肉を食べているような感覚を楽しめるのが魅力だ。心はこってりを求めているが、体にあっさりを求めている……という方にもってこいだろう。

油麩丼のレシピ・作り方

<材料 2人分>
油麩丼のレシピ・作り方

油麩 20g(10cm程度)
卵 2つ
玉ねぎ 半個
めんつゆ(3倍濃縮のもの) 40cc
水 150cc
白米 2杯分
三つ葉 お好みで
<作り方>
  1. 油麩を1cm幅の輪切りに切る。
  2. フライパンにめんつゆと水を入れ、薄切りにした玉ねぎを入れて3分ほど煮る。
  3. 油麩をフライパンに入れ、全体につゆが染み渡るまで煮る。
  4. 溶き卵でとじ、卵が半熟状になったら火を止める。
  5. 白米の上に盛り、三つ葉を飾る。

油麩丼の実食

油麩丼の実食

実際に食べてみると、じゅわっとつゆの染みた油麩がまるで揚げた肉のような風味を醸し出す。七味唐辛子や紅ショウガを加えれば、味の変化も楽しめる。植物由来とは思えないほどのコクがあるが、肉よりも軽さがあり、胃への負担は少ない。子どもが好きそうな味であるのはもちろんだが、軽さがあるので少食な方や女性にもおすすめしたい。

調べてみると、カツ丼のカロリーは922kcal、油麩丼のカロリーは648kcal(「カロリーSlism」より)。なんと、カツ丼と同様の食べ応えにもかかわらず、カロリーを約30%もカットできているのだ。

また、カツ丼や親子丼よりも手軽に作れるのがうれしいポイント。生肉を切ることも揚げることもなく作れるので、洗い物を最小限に抑えられる。短時間で作れることもあり、お腹が空いたときに便利なメニューでもある。

楽しみながらカロリーをカットでき、さらに簡単に作れる油麩丼。トレーニングやダイエットの効果を高めるべく、今週末のランチに作ってみてはいかがだろうか。

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