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沖縄で見かける「石敢當」読める? 「いしかんとみ」じゃないさ~

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沖縄の路上で見かけた「石敢當」と書かれた石碑。一度気がつくと不思議なもので、次から次へと目に入ってくる「石敢當」! よく見るとデザインもそれぞれ工夫に富んでいておもしろい。でも、通行人もとくに気にかけている様子もなく……。いったいなんのためにあるのでしょうか?

目次

読み方は「いしがんとう(いしがんどう)」。 「石敢當」の役割とは?

沖縄では「いしがんとう(いしがんどう)」、鹿児島では「せきかんとう(せっかんとう)」とも読みます。「石敢當」のルーツは中国にあり、国内ではおもに沖縄や鹿児島、周辺諸島に多いようです。なんと、マレーシアやベトナム、シンガポールなどにもあるのだとか。

なんの役割があるのかというと、ずばり「魔除け」。どうやら「マジムン」という魔物がいて、彼らは「直進しかできない」習性がある。そのため、マジムンが入ってこないように、丁字路や三叉路に置かれているということ。魔物が石敢當にぶつかると砕け散ってしまうのだとか……。マジムンも進路選びに気をつけてほしいものです。

もともとは、台座に石を乗せただけでも「石敢當」としての効果があったそうなのですが、徐々に文字が刻まれたり、プラスチックや木版などに変わったり、表現方法は多様になりました。

そんな沖縄県民の遊び心に、魔除けといいつつ、マジムンといい関係で共生しているような、そんな印象を受けます。

沖縄に来たら、ぜひ気にかけて歩いてみてください。美しい石敢當に出合えるかもしれません。もし、沖縄や鹿児島以外の地域で見かけたら、これとはルーツの異なる歴史のストーリーが、その先に広がっているはず!?

私が見つけた石敢當コレクション5選

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観光名所の石畳にも。初めて来たときは、石敢當のミステリーに気づきませんでした。
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お気に入りの石敢當。クラシックな石彫りでありながら、洗練されたセンスを感じます。
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現代的なデザインで新居にぴったりです。ハウスメーカーもデザインのレパートリーを用意しているのでしょうか?
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手彫りの味わいが壁になじんで、控えめながらちゃんと守ってくれている雰囲気です。
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さすがスーパー。入り口横に、特大サイズの石敢當がお出迎えです。
文・写真:あおのり

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