オンラインを活用した新しいカタチの修学旅行、開始
2月16日(火)、生駒市立あすか野小学校はオンラインを活用した新しいカタチの修学旅行を、小学校で開催します。157人の小学6年生が旅するのは、新型コロナウイルス感染症の影響で行けなかった「広島」です。子どもたちは、昨年11月から実行委員会や広報係を中心に準備を進め、各企業や団体とオンライン会議を重ねてきました。
当日は1人1台配布されたばかりのタブレットをフル活用し、3D写真で原爆ドームや原爆の子の像などを見たり、協力先の広島市立小学校や広島電鉄とオンライン会議をしたりします。さらに、授業支援クラウドを使い、ゲーム感覚も取り入れながら平和を学びます。あすか野小学校はコミュニティ・スクールを推進しており、当日も地域の大学生が修学旅行をサポートします。
プログラム(新型コロナウイルス感染症の影響等で変更の可能性があります)
1 電車から学ぶ(協力/広島電鉄株式会社)
広島電鉄の被爆電車にオンラインで乗車を予定しています。電車が実際に被爆した場所をはじめ、原爆ドームや平和記念公園の沿線を巡ります。終点地点では、被爆電車について広島電鉄の社員の方から詳しい説明を受けます。被爆電車のオンライン乗車は初めての試みで、現在、子どもたちは当日使用する「広電一日特別乗車券」を作っています。
※1月26日(火)に、子どもたちが広島電鉄とオンラインミーティングを実施する予定です。
2 未来予測から学ぶ(協力/博報堂生活総合研究所)
未来に起こると予測されている環境問題や人口問題、技術革新などの幅広い分野から平和について考えます。教室をタイムマシンに見立て、実際に未来を訪れるような工夫をします。現在、子どもたちは未来年表を使い、平和に関わりがありそうな未来の出来事を選んでいます。
3 同級生から学ぶ(協力/広島市立五日市小学校)
広島市立五日市小学校とオンラインで繋がり、五日市小学校の子どもたちが6年間学んだ平和についての発表を聞きます。現在、仲良くなるための事前交流を行っています。
※1月22日(金)に、双方の学校の子どもたちでオンラインミーティングを実施する予定です。
4 食から学ぶ(協力/オタフクソース株式会社、お好み焼きみっちゃん)
広島焼きやオタフクソースの歴史を通して、「食」が支えた平和を考えます。また、家で広島焼きを作るためのレシピも学びます。
5 海外から学ぶ(協力/Orbis Investments日本法人代表取締役社長 時国司)
海外の3つの国からゲストを招きます。前半は顔を隠し、どこの国の人か分からない状態で話を聞き、子どもたちは国を当てます。後半は表情を見ながら、ゲストの方の平和観や仕事を通した平和への貢献の仕方などを学びます。
以上、5つの観点から学んだ後、1人1人が「平和とは何か?」という問いに向き合います。最後は「ヒロシマの歌」の合唱を流しながら、全学年で折った折り鶴を原爆の子の像に捧げるセレモニーを行います。