『高原アイスクリーム研究所』代表|小野田裕之さんが選ぶ、道の駅をつくる本5冊

『高原アイスクリーム研究所』代表|小野田裕之さんが選ぶ、道の駅をつくる本5冊

2021.11.21

宮崎県の南西部にある高原町で、酪農業のかたわら「地元のものを安心・安全に」をテーマに、『高原アイスクリーム研究所』を運営している小野田裕之さん。アイスクリームやソフトクリームの製造・販売立ち上げの折に役立ったという、おすすめの本をご紹介します。

小野田裕之さんが選ぶ、道の駅をつくる本5冊

(左上から時計回りに)1.『斎藤一人 天が味方する「引き寄せの法則」』/2.『アイスクリーム ─食品加工シリーズ』/3.『知性と気配りを身につける銀座の教え』/4.『勇気がもらえる145の言葉 ─トップアスリート22人はそのとき……』/5.『なぜ僕らは働くのか ─君が幸せになるために考えてほしい大切なこと』 

 うちは道の駅ではないですけど、移動販売を本社近くの御池という観光地で行っています。もともと、僕は酪農を営む農家の3代目で、加工品の製造はまったくの素人。きっかけは、たまたま誘っていただいたグルメコンテストへの参加でした。最初は生乳を原材料として提供。加工していただいたアイスクリームが県内26市町村のうち第2位に。翌年も優勝を目指し参加したのですが3位止まり。満足がいかず、自分でつくろうと決意しました。おかげさまで2016・17年のコンテストで2連覇を達成できました。
 ただ、これは私だけの力で獲れたわけではありません。お茶や野菜の農家さん、お菓子屋さん、料理研究家など、多くの地元の方々が、素材を提供してくれたり、試食をしてくれたり、さまざまなアイデアをくれたり。地域の協力があってこその賜物なんです。だから、地域への感謝と想いを込め、お店の名前に地元の地名「高原」を入れています。

 ただ、以前の僕は、そんなふうにみんなで仕事をするというタイプではなかったんです。固定観念が強かったり、ネガティブな思考に陥ったりすることも多く、そんな調子だと、孤独になってしまうことが多かった(苦笑)。かなり悩んだ時期がありまして、そんなときに出合ったのが「斎藤一人 天が味方する『引き寄せの法則』」。自己啓発本的な内容ですが、だいぶ変われましたね。笑顔で楽しい行動を心がけていたら、本当に人が集まり、実際コンテストもチームで優勝できましたから。

 このときに地元で出会った人の中には著名な料理研究家の方もいて、実はその方が加工品づくりをすすめてくれたんです。ただ、つくったこともなく、右も左もわからない(笑)。
そんな僕に手渡してくれたのが『アイスクリーム─食品加工シリーズ』。アイスクリームやソフトクリームづくりのすべてが詰まっている本で、僕も大いに学ばせてもらいました。レシピ、ラベルづくりや原価計算など、細かくノウハウが紹介されていて、本当につくりたい人、始めたい人は読むといい内容です。

 そうそう、アイスクリームとソフトクリームの違いをご存知ですか? 材料はほぼ同じで、大きくはその温度。そして個人的にではありますが、ソフトクリームは最強の食コンテンツだと思っています。だって“出来立てをその場で”食べていただけますから! 地域の食材などをフレーバーに使ったソフトクリームが各地にもっと生まれたらいいですね。

おのだ・ひろゆき●祖父の代から酪農を営む家に生まれる。幼少期に酪農に適した地を求めて、一家で愛知県から宮崎県へ移住。酪農業のかたわら、地域素材にこだわったアイスクリームなどを加工販売する『高原アイスクリーム研究所』を運営。

photographs by Yuichi Maruya text by Yuki Inui

記事は雑誌ソトコト2021年11月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。