小野田裕之さんが選ぶ、道の駅をつくる本5冊
ただ、これは私だけの力で獲れたわけではありません。お茶や野菜の農家さん、お菓子屋さん、料理研究家など、多くの地元の方々が、素材を提供してくれたり、試食をしてくれたり、さまざまなアイデアをくれたり。地域の協力があってこその賜物なんです。だから、地域への感謝と想いを込め、お店の名前に地元の地名「高原」を入れています。
ただ、以前の僕は、そんなふうにみんなで仕事をするというタイプではなかったんです。固定観念が強かったり、ネガティブな思考に陥ったりすることも多く、そんな調子だと、孤独になってしまうことが多かった(苦笑)。かなり悩んだ時期がありまして、そんなときに出合ったのが「斎藤一人 天が味方する『引き寄せの法則』」。自己啓発本的な内容ですが、だいぶ変われましたね。笑顔で楽しい行動を心がけていたら、本当に人が集まり、実際コンテストもチームで優勝できましたから。
このときに地元で出会った人の中には著名な料理研究家の方もいて、実はその方が加工品づくりをすすめてくれたんです。ただ、つくったこともなく、右も左もわからない(笑)。
そんな僕に手渡してくれたのが『アイスクリーム─食品加工シリーズ』。アイスクリームやソフトクリームづくりのすべてが詰まっている本で、僕も大いに学ばせてもらいました。レシピ、ラベルづくりや原価計算など、細かくノウハウが紹介されていて、本当につくりたい人、始めたい人は読むといい内容です。
そうそう、アイスクリームとソフトクリームの違いをご存知ですか? 材料はほぼ同じで、大きくはその温度。そして個人的にではありますが、ソフトクリームは最強の食コンテンツだと思っています。だって“出来立てをその場で”食べていただけますから! 地域の食材などをフレーバーに使ったソフトクリームが各地にもっと生まれたらいいですね。