この数年、テレビや新聞、ネット上などで見かける「電気を切り替えませんか?」という電気小売業者の広告。価格訴求のプランもたしかに魅力的ではありますが、日々使う電気だからこそ選ぶ基準は価格だけではありません。地球温暖化対策に貢献する電気を選ぶこともできるのです。
とても深刻な課題ですが、あまりにも問題が大きすぎて、「国や企業が取り組む目標であって、私たちにできることってないよね……」と考えがち。しかし、私たちにも簡単に地球環境に貢献できる方法があるのです。その一つが「電気を切り替える」ことです。
「なんで電気なの?」「どんな電気に替えればいいの?」「どうやって替えるの?」といった「?」が浮かんできます。そんなみなさんの「?」に一つずつ答えていきます。
そこで注目されるのが電気の「プラン」です。現在、電気の発電方法や、電気を利用するために契約する「電気のプラン」にはいろいろな種類があり、各世帯で自由に選ぶことができるようになっています。そしてその中には地球環境に貢献できる電気があるのです!
『東京ガス』の「さすてな電気」も、環境のことを考えた電気の一つ。そこで、『東京ガス リビング営業計画部エネルギー事業推進グループ』の三浦芽久さんに、「どんな電気に替えればいいの?」、そして「どうやって替えるの?」といった電気の切り替えの際に気になる5つの「?」について伺いました。
Q1:電気を替える(選ぶ)って、どういうこと?
A1:電気の「質」に違いはありませんが、電気の付加価値やサービスが増え、消費者はそれを選ぶことができます。
以前は、地域で使う電気を供給する会社は決まっていて、選ぶことはできませんでした。しかし、2016年の電力自由化で、さまざまな企業が電力小売業に参入。「ガスとセットにするととてもお得です」「ポイントが付きますよ」「再生可能エネルギーによる電力だけを提供します」など、それぞれに特徴を打ち出しています。つまり、電気に価格やサービス、環境にいい、などという付加価値がつき、消費者は電気を選べるようになりました。そうした電気の中から、環境に配慮した電気を選べば、温暖化対策に貢献できるのです。より具体的な電気の「?」には、私たち『東京ガス』が提供している「さすてな電気」を元にお答えしていきますね。
Q2 :環境にいい電気に切り替えると、具体的にどれくらい地球環境に貢献ができるの?
A2:「さすてな電気」に切り替えていただくと、電気の使用によって家庭から排出される二酸化炭素量を、実質ゼロ(※3)にすることができます。
では、どのくらいの二酸化炭素が実質ゼロ(※3)にできるのでしょうか。試算(※4)によれば、一戸建て3人暮らしで年間4700kWh(40A)利用しているとすると、およそ2トン分の二酸化炭素の排出量が実質ゼロとなり、スギの木約149本が吸収する量に匹敵します。集合住宅に1人暮らしで年間2200kWh(30A)利用しているとすると、およそ0.9トン分の二酸化炭素の排出量が実質ゼロになり、スギの木約69本分の吸収量に相当するのです。
(※4)CO₂排出量:(ご使用量/kWh)×(令和元年度全国平均の二酸化炭素排出係数0.445kg-CO₂/kWh)から『東京ガス』が算定した予定値
Q3: 環境にやさしい電気って高いんじゃない?
A3 :「さすてな電気」は、お切り替えがまだの方であれば(※5)今の電気代と変わらない料金です。
Q4:変更の手続きは面倒じゃないの?
A4:インターネットから簡単に切り替えができます。
Q5:「さすてな電気」に興味が湧いてきました。どんな電気なのか、もっと教えてください。
A5 :2021年6月にスタートした、地球への環境貢献ができる電気です。
特徴は大きく3つ。1つ目は、Q3でも紹介したように料金が、切り替え前と同等のままだということ。同じ価格で、しかも地球の環境貢献ができる電気です。
2つ目は1契約ごとに1本植樹を行うこと。環境に貢献していることを、お客様に実感していただける取り組みです。ちなみに、2021年度は茨城県で植樹を実施しました。
3つ目は「さすてな電気」では、ウェブサイト上にお客様のマイページがつくられること。お客様はマイページで、月々の電気使用量や環境への貢献度を確認することができますよ。