山から福がおりてくる 組み木

連載 | SUSTAINABLEDESIGN | 山から福がおりてくる 組み木

2022.08.31

どう組み合わせる?

楕円形のプレートに収められているのは、金太郎・熊・斧・山・草・米俵・鏡餅・イルカ・波(大・小)。プレートを台座に、夏にはイルカとともに波に乗り、秋には山を背に米俵を担いで。季節ごとに組み合わせを変えて楽しく飾れる「金太郎の組み木細工」だ。特筆すべきは、一枚の板を糸鋸で切ってつくられていること。一発勝負で形を切り出す、熟練の技術が光っている。

この商品は、山形県新庄市でデザイン事務所を営む吉野敏充さんが企画し、木地職人の小林繁男さんが制作したもの。小林さんは全日本こけしコンクールで内閣総理大臣賞を受賞するほどの腕を持つ。吉野さんは、小林さんの卓越した手技を生かしたインパクトのあるものをつくることで、「地元にこんなすごい人がいる」ということを広く伝えたかったという。木目の美しさを感じてもらうためあえて着色せず、糸鋸の切れ込みだけでさまざまな形を表している。プレートに戻すときは木目が目印になるだろう。置物としての美しさと、積み木やパズルのような楽しさを兼ね備えたプロダクトだ。

組み木 山を越え海をも越える金太郎

「ただの金太郎ではなく、イルカに乗って海まで越えてしまう金太郎です。『大きく羽ばたいてほしい』という願いを込めて、子どもへの贈り物にしていただけたらうれしいです」と吉野さん。サイズはW200×D250×H30ミリ前後で、素材はブナ。商品は『山から福がおりてくる』のオンラインストアで購入できる。

●2万5300円
(未来工房・山から福がおりてくる https://shop.yamakarafuku.jp

photographs by Jiro Matsushita   text by  Emiko Hida

記事は雑誌ソトコト2022年9月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。