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特集 | ローカルヒーロー、ローカルヒロインU30

小野寺真希さん(27歳)―『moyai』コミュニティデザイナー、『荒屋デザイン』代表

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ローカルグッド、ソーシャルグッドな活動をそれぞれの形で楽しみながら行い、ワクワクする未来を想起させてくれるU30の皆さんを紹介。

目次

自分が楽しいと思えることを 形にできるのが、いいまち。

宮城県気仙沼市⽣まれの小野寺真希さん。東日本大震災が起きたのは中学3年のときだった。「震災後、ボランティアの人がたくさん動いているのに、私は避難所にいたわけではなかったので、できることが何もなくて、『私はこのままでいいのかな』とモヤモヤしていました」と話す。高校生になってから、友達が立ち上げたまちづくりの取り組みに小野寺さんも参加し、「観光リーフレットづくり」をしたら、とても楽しかったという。「まちのために自己犠牲をするのではなく、自分のおもしろいと思うこととまちの課題を掛け合わせるのが楽しくて。『自分のやりたいこともできるんだ』と、まちづくりのイメージが変わりました。実は、震災前は気仙沼に大して興味がなかったんですが、良さが見えてきたんです」。高校卒業後は、東北芸術工科大学コミュニティデザイン学科でファシリテーションやデザインなどについて学んだ。大学4年で気仙沼市地域おこし協力隊に入隊すると、コワーキングスペースの運営などに携わり、そのかたわら、個人事業の『荒屋デザイン』を始める。気仙沼出身でコミュニティデザインを志す仲間と出会えたことで、小野寺さんを含む3名でコミュニティデザインの会社『moyai』を設立した。「自分が楽しいと思えることを形にできる人を増やしたいです。それが『いいまち』だと思うので。私はその実現のサポートをしていきたいと思います」。

「八日町みちくさプロジェクト」

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『moyai』として最初に手掛けた仕事。やりたいことや活かしたいスキルを持つ人が気仙沼市八日町で活動し、楽しみをつくり出すことを目指して、個人の思いと、八日町商店街の「この場所を使ってほしい」という思いをマッチング。多数のイベントを実施した。

「亀岡駅北ソダチマチプロジェクト」

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商業施設や住宅地の開発が進む京都府亀岡市の亀岡駅北エリアに新たに暮らし始めた住民のコミュニティづくりに、『エルハウジング』との共同プロジェクトとして取り組んでいる。一緒に楽しみながらまちを育て、いざというときに助け合える「ご近所づくり」が進行中。
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text by Miho Soga & Yoshino Kokubo
記事は雑誌ソトコト2023年1月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。

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