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特集 | ローカルヒーロー、ローカルヒロインU30

関根摩耶さん(23歳)― アイヌ民族にもルーツも持つ「伝承者」

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ローカルグッド、ソーシャルグッドな活動をそれぞれの形で楽しみながら行い、ワクワクする未来を想起させてくれるU30の皆さんを紹介。

目次

楽しさを大切に、アイヌと 日本の未来を見つめる23歳。

2022年春、大学を卒業した関根さんは、大学時代からアイヌ文化・アイヌ語を伝える活動を続けている。活動内容はかなり幅広く、メディアでのアイヌ文化の紹介から、アイヌ語の講師、教育機関でのワークショップの開催、地元・北海道沙流郡二風谷でのアイヌ文化の記録まで行っている。大切にしているのは、楽しむことと、自分、家族、地元に対して素直でいることだ。「私はアイヌにもルーツを持つ人が多い二風谷で育ち、いろんな角度からアイヌ文化に触れ、自分のルーツに誇りを持てるようになりました。だから自分に嘘をつかずにかっこよさを伝え、アイヌだけでなくみんなが無条件に自分を好きになるきっかけをつくりたいんです」と語る。今後やりたいことの一つは、大学院でビジネスを学ぶこと。その理由は、アイヌ自身でお金を稼ぎ、動かす仕組みをもっとつくりたいからだ。アイヌ語のみで運営する保育園の創設も目標にしている。「アイヌの言葉でしか表せない世界観を自然に学び、育った子どもたちが見る社会は全然違うものになります。自分の文化の理解を深めたことが、生きていく糧になると思います」と関根さんは語る。アイヌ語は、ユネスコから「最も消滅の危機に瀕している言葉」と認定されている。「まずは預かり保育から始めます。つないでいけたら鮮やかなのかな」という一言には、強い想いが込められていた。

メディアでのアイヌ文化、 アイヌ語の紹介

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『FM北海道』の「ウポポイラジオ」のパーソナリティのほか、テレビ番組への出演、雑誌への寄稿などを通じてアイヌ文化・アイヌ語を紹介している。関根さんが大学時代に始めたYouTubeチャンネル「しとちゃんねる」も人気で、1万人以上が登録している。

教育機関でのワークショップ

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関根さんが教育機関からの要望を受けて企画、実施している出前講座。アイヌ文化の紹介だけでなく、いろいろな人がいるかっこいい社会を知る入口にすることを目的に、動画の撮影や付箋へのメモを通し、個性や差、共通点を体験から学ぶワークを行っている。
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text by Miho Soga & Yoshino Kokubo
記事は雑誌ソトコト2023年1月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。

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