ローカルグッド、ソーシャルグッドな活動をそれぞれの形で楽しみながら行い、ワクワクする未来を想起させてくれるU30の皆さんを紹介。
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アロマの良さを知らない人に 伝えるため、高校時代に起業!
現在大学1年生の髙橋さんが、アロマと初めて出合ったのは小学4年生の頃のこと。「母の日のプレゼントでアロマオイルを買ったのですが、その時のベルガモットの香りがしっくりきて、気づいたらアロマが趣味の一つになっていました」と語る。趣味が仕事に変わった背景にも、家族の存在があった。髙橋さんが高校1年生のある日、税理士のお父さんが別事業として会社を立ち上げることを決め、家族のグループラインに「やりたい事業がある人は提案してください」と送ってきたのだ。驚きつつ、髙橋さんが思いついたのはアロマだった。そして、「アロマは女性のものという風潮もある中で、男性や今までアロマに触れてこなかった方にも手に取っていただきたい」と、事業コンセプトをお父さんに説明。「名乗れる肩書があると、信頼、信用につながる」という考えからアロマ関連の資格も多数取得し、高校3年生の6月にアロマブランド「souveniraroma」の事業を始めた。「行き詰まった感覚や、閉塞感を抱えながら生きている人が多い現代の日本で、香りは良い人生を送るためのヒントとして無限の可能性を秘めていると思います」と話す髙橋さん。地域とのつながりも大切にしながら商品開発を進めつつ、今後も香りの文化を日本で広め、その時々に応じた製品やプロジェクトを提供していきたいそうだ。冒険は、始まったばかりだ。
セーフティー・ドライバーセット (川崎市ふるさと納税返礼品)
地元である川崎市の運送会社から相談を受け、福祉事業所の方々と共同開発したセット商品。運転中のちょっとしたストレスやイライラを緩和する、柑橘系とミントのオリジナルブレンドのアロマオイル、車載用ディフューザー、マスクスプレーの3つが入っている。
「カワサキカンキツオイル プロジェクト」
川崎市内の農家などから入手した柑橘類の皮を原料に、地元のいろいろな人の協力を得ながら、自社でオイルを抽出するプロジェクト。2022年6月から稼働しており、最終的にはマスクスプレーをつくり、2023年にクラウドファンディングで資金を募り販売する予定だ。
text by Miho Soga & Yoshino Kokubo
記事は雑誌ソトコト2023年1月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。