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「都鱮」読める?
ヒント①:関東地方にしかいない
ヒント②:国内希少野生動植物種に指定されている
ヒント②:国内希少野生動植物種に指定されている
— kurity (@biol_skktn) August 28, 2021
答え:ミヤコタナゴ
答えは「ミヤコタナゴ」でした!都鱮は、コイ目コイ科タナゴ亜科アブラボテに属する小型淡水魚の一種です。自然界での寿命は約2年で体長は5~6cmほど。メスよりもオスのほうが大きい傾向にあります。またオスは尻びれの先が黒くなっているのが特徴的です。管理された環境で飼育されると3~5年ほど生存するものも。
関東地方にしか存在しない
都鱮は日本固有種かつ、関東地方にしかいないと言われています。発見されたのは明治時代の後半頃。現在の東京都文京区にあたる小石川の東京帝国大学付属植物園の池で確認されました。以前は関東平野一帯の用水路などにも生息が確認されていましたが、現在は千葉県や栃木県の一部の地域でしか生息が確認されていないのだそう。1974年に文化庁の文化財保護法により国の天然記念物へ、1994年には種の保存法により国内希少野生動植物種に指定されています。
なぜミヤコタナゴは消えた?
なぜミヤコタナゴはここまで減少したのかというと、環境の変化が大きいと考えられています。ミヤコタナゴのメスは産卵の際にマツカサガイなどの鰓内に産卵します。しかし、水路整備などによって2枚貝の住む川底の砂や礫が失われ、2枚貝の減少とともにミヤコタナゴも減少してしまったのだそう。また水田耕作が行われていたことで適度な養分が生息地に供給されていましたが、休耕や耕作放棄に伴い養分不足となり二枚貝とともに減少したのも要因のひとつだとか。そのため現在、千葉県や栃木県では草刈りや水路の管理を行い、生息地環境の保全を行っています。
#千葉県 #環境省 主催「ミヤコタナゴ保全シンポジウム」が2/20(土)に #千葉県立中央博物館 で開催されます。#ミヤコタナゴ の魅力と不思議な生態、地域での #保全 活動等。https://t.co/KtOpiXECwK pic.twitter.com/tWPv2951Yg
— 千葉県立中央博物館 (@chiba_chuohaku) February 11, 2016
今回は「都鱮」をご紹介しました!
参考:神奈川県(https://www.pref.kanagawa.jp/index.html)
参考:千葉県(https://www.pref.chiba.lg.jp/index.html)