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連載 | 瀬戸内の古民家で子育てはじめました

築70年超の古民家リノベ、ビフォーアフター完結編?【瀬戸内の古民家で子育てはじめましたvol.9】

小林友紀

小林友紀

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2020年9月。当時1歳と0歳の子を連れ、東京から愛媛県の今治市へ移住した。今治は妻である私の生まれ故郷。つまりUターンである。昨年、築70年を超す古民家を自宅として購入、再生し、家族4人で暮らしている。そんなわが家の日常を通して、住むほどに味わい深く、子育て世代におすすめしたい古民家の魅力をお届けしたい。

目次

少々不思議な間取りだった水回りの間取り

前回の記事では母屋のビフォーアフターをお届けしたが、今回は残る水回りエリアを紹介しようと思う。水回りエリアというのは、リノベ後の間取りでいえばこの部分である。

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ただこのエリア、リノベ前には少々不思議な間取りをしていた。図面を見比べていただければわかる通り、改築・増築の結果、ダイニングキッチンに納戸が2か所併設され、お世辞にも使い勝手がいいと言えない無駄な空間になってしまっていたのだ。

ちなみにダイニングキッチンの床の高さはかつて土間であった名残で他の空間よりも一段低く、段差解消も望まれた。

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そこでまずは家事動線を意識し、最果ての地にあったトイレや浴室、洗面を家の中央エリアに移設。間取りを大幅に変更しながら、使い勝手の良い空間へとリノベーションを図ることに。

その結果、どうなったかご覧頂こう。

洗面所

かつては納戸と廊下の一部で、使い勝手の悪い謎空間となっていた。ダイニングからさらに一段下がっており、母屋からは2段以上低いレベルであった。
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ビフォー
納屋を囲んでいた壁は解体し、母屋と増築空間を繋ぐ廊下へと一新。通路沿いに洗面所を造作したことで家族みんなで使える、広々とした洗面スペースが誕生した。

なお、高さがちぐはぐだった床も一新し、母屋との段差は一カ所で吸収できるよう設計してもらった。

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アフター

トイレ

広かったダイニングキッチンは、トイレ、脱衣所、風呂のスペースへと間取りを変更。
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ビフォー
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アフター
トイレの対面にはお気に入りの水屋箪笥を並べ、パントリーに。
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リノベ後のキッチンには背面収納をとれるスペースがなかった。パントリー機能を廊下に持たせたことで、収納量を確保。

脱衣所・浴室

こちらも同じくかつてのダイニングキッチンの間取りを変更して、ゆとりあるランドリールームとお風呂が誕生した。
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ランドリールームにはスロップシンクも設置。男児の子育てには本当に役に立ってます…。
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ワイド浴槽の浴室

古民家リノベは第2章へ

かくして、母屋と一部増改築部分を含むリノベーションが完了。間取り的には2階も含んだ7LDKから2LDK(2は主寝室と書斎)へと変貌を遂げた。

子どもたちが走り回り、のびのびと過ごせる空間になり大満足。

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だがしかし、これにて終了というわけではない。間取りを眺めて、何かお気づきにならないだろうか。

そう、手つかずの空間があるのだ。

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未開の地
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次回から、古民家リノベ第2章、「農機具部屋(しかも2階建て)を子供部屋に」
ご期待ください。
文・写真:小林 友紀(こばやし・ゆき)
大学卒業後、大手総合PR会社にて日用品メーカー・製薬会社・商業施設など幅広い広報業務の支援に従事。5年のPRキャリアを積み、2020年に愛媛県今治市にUターン。現在はフリーランスとして活動中。2児の母。大学在学中には、島根県美郷町の「地域おこし協力隊」を務めた。

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